日記・コラム・つぶやき

倒木

台風に地震…災害が続きます。

過去に豪雨で地滑りを起こし、その時通行できなかった当事者であり復旧工事の伐採も担当した現場が再度崩れていました。アンカー工法で固めた法面がずり落ちるという見たことない状態。

近所では果樹園に隣接する林から枯れマツが倒れ込み撤去要請。
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まだ材はしっかりしていましたが強風により地上2m位から重心とは反対方向へ折れていました。
乾燥していて運ぶには軽かったです。
草刈機で跳ねないよう細かい枝までできるだけ撤去しました。

北海道の報道で隠れてしまった感のある関西でも、まだ停電が解消しなかったり手がつかない現状があるようです。
各地で復旧作業に関わる皆様の安全を願いつつ、次の現場へ向かいます。

たまには毒を吐く

先日、カチンとくる事がありました。

直接ではなく知り合いがらみのSNS上に現れた写真についてです。
「てめーらいい加減にしろよ」と毒づきたいのをグッとこらえ、遺憾の意をコメントしておきました。
 
ぼやかしてもこの記事がぼやけるだけですので、具体的にはATIのサイトにアップされている徳川義直御廟での伐採に関する写真の一枚です。あえてここには貼りませんのでアクセスしてご覧ください。

彼らは何かあるごとにバナーを広げて記念写真を撮っています。それについては何も問題ありません。(僕は苦手ですが)

しかし今回はあろうことか伐採した切株と共にそれをやっています。いわゆる「獲ったどー!」的写真になってしまっています。とても下品です。

そして、そこは墓所です…
 
 
僕も伐採を仕事にして、日々木を伐って生活しています。
伐採の時には必ずヨキをささげて祈るという人もいますが、そういう事はまずやりません。信心深くありません。
 
ただ、命をもらうという事は常に意識しています。
仕事をするたびに業を深める…次が自分の番かもしれない。
そんな気持ちです。
 
 
小僧がいきがって獲ったどーとやるのは若気の至りで済まされることもあるでしょうが、
彼らは指導者を名乗っています。
木に対する姿勢としても、彼らのスタンスはそうではないはずです。
墓所という場所柄も考えていただきたい。
 
指導者として思慮ある行動を望みます。

盗む

放置状態ですが、元気です。

僕を知る人からは林業的なイメージが強いように思います。
しかし最近は取引業者さんの多くが造園関係で、森林関係の作業は全くと言っていいほどやっていません。
一般のご依頼も個人的な知り合いやその紹介のみで、ホームページもそんなこんなで放置になってしまっています。
 
独立から4年が経とうとしています。ようやく立ち位置が定まってきたようなそうでもないような?木登り職人を名乗って、職人として主に樹上作業を担当するかたちで元請の業者さんと共に、あるいは作業全体を請負ってチームを組んで現場を進めています。
個人邸で一人庭の手入れをする事もあります。
今のところ、現場を見て断ったことはありません。
基本的に先の依頼を優先して日程を決めています。
 
専従の職員→雇いません。雇えません。
作業車両や重機→投資しません。必要な時だけレンタルします。
研修会(講師)→やりません。これは以前とは考え方が少し変わってきました。
 
 
後輩を育てるということについて。
 
森林組合に勤めていた時は班を組んでいましたし、新人育成は組織として重要な仕事でした。
一人親方となった今はそういう相手も居なくなった訳ですが、改めて感じるのは育てようとしても上手くいかないことが多い反面、伸びる人は自分で出てくるし技術を伝える機会は自ずと訪れるものだということです。出逢いですね。
 
人に伝えることは嫌いではないし自分が持っているものを出し惜しみするつもりもありません。ただ、お金をもらってあるいは不特定多数の人にそれを披露することに違和感を覚えるようになりました。
 
基本を研修で伝えることは重要な仕事ですし、そこには一朝一夕にはできないノウハウがありますから、それについては実績のある研修を紹介しています。
では基本の先はどうなのか?チェンソーカッティングもクライミングも教科書に載っていないいろんなテクニックがあります。
 
しかしあくまでそれは基本的な事を積み上げたその上にあって、微妙で感覚的な所はまさに感じるしかなく定量化できません。何度傾けるとか何センチまでなら大丈夫とか、そんな事ではなくなってきます。
 
感覚は感じるものであって教わるものではありません。
基本は信頼できる研修を受けて、その先はやって感じて考える。そうやって考えている人には必要なヒントを得る機会がやってきますし、それを自分で取りに行く人が伸びるとも言えます。
 
教えてもらおうというスタンスで何度研修を受けても仕事が出来るようにはならないでしょう。「見て覚えろ」式に反発して指導に力を入れていた過去もあります。
 
しかし結局、臨機応変が求められる現場では見て覚える、技術を盗む力が大事なのでした。

断捨離

絶賛断捨離中です。

今までなるべく物を大事にしてきたつもりです。
しかしいつの間にか増えすぎた物に押しつぶされそうになっていることに気付いてしまいました。
そのうち使うかも?的な勿体ない物モノmono…要らないけど処理が面倒で放置している物も。
 
状況の変化に伴って使わなくなってしまった物もあります。
昨年の旅では1ヶ月半にわたってスーツケース一つと仕事道具だけでホテル暮らしをしました。意外と色々無くても大丈夫でした。(笑)
人がタイニーハウスに暮らし始めるのはこんな瞬間なんでしょうね。
そこまでは考えていませんが。
というわけで盛大に捨てました。
 
倉庫の棚はスッキリ。しかしまだバイクとか大物も残っています。
2018年、なるべくシンプルにやっていこうと思います。

事務

地元で支障木伐採依頼。
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高速道路の側道に面する私有地から張り出す木々と竹藪…
特にツル絡みの竹は高速道路本線に届いてしまう状況でした。

万が一にも本線に伐ったものが入ってしまったら取り返しがつきません。まずはNEXCOにコンタクトを取って担当の方と打ち合わせしながら計画を進めました。
竹藪の中にも不安定な枯損木があったりして、これらを安全確実に処理するには高所作業車が必要。

ということは車両通行止めの手続きも。
町道なので町役場、消防、地元自治会の代表、警察署…ぐるぐるはんこをもらって回覧板の文書も用意し、車両レンタルの手続きも。この時ばかりは事務員さんが居ればと思ってしまいました。

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初日、NEXCO中日本担当者立ち会いのもと高所作業車で伐ってダンプ運搬、翌日リギングとダンプ運搬、3日目クレーン付き3tで吊り伐りと運搬で予定通りのレンタカー祭り。


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伐採そのものは難しくなかったものの、シビアな条件と事務的な労力の大きな現場でした。

不安定

なんだかんだとすでに盆も過ぎ…いや最近自宅のネット環境が悪化していまして、激遅wifiとなっていてPC作業も億劫でプログからも遠ざかり。と言い訳しておきます。

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このところ天候が不安定で、今月初旬の台風もまともに影響を受けてスケジュール変更を余儀なくされました。写真は先日午後の現場から不穏な雲が見え…でも美しい。
結局降りませんでしたが帰りの道中土砂降りの場所があったり、そんな日々です。

オール電化

先日の伐採現場。
住宅裏から被さるヒノキでした。
さほど大きくなかったこともあり、初めて一度もエンジンをかけない現場となりました。

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樹上作業も地上のさばきも仕上げのブロワも全て電動。
終始静かな伐採で、家の中にいた奥様も「来てるの?」と全く気にならない様子でした。
住宅のオール電化もハイブリッド車も興味ありませんが、なんというか時代ですね。
住宅地では重宝します。

小笠原

いつの間にやら年の瀬です。

今年も色々ありました。いや、ありすぎました。年明けの台湾に始まり、東北、そして小笠原! とりわけ小笠原は長期でもあり亜熱帯の植物に触れる貴重な体験となりました。
以前から折々木登り仲間が小笠原へ行っていましたが、そちらとは違うルートでの仕事でした。
縁あっての巡り合わせ。何より地元事業体が元請となる仕事であることが良かったです。単なる伐採仕事以上の交流ができたと思います。
人との出逢い、未知の亜熱帯植物との出会い…海で泳いだこと無かったのにいきなりサップで沖へ出てしまったり!初体験の連続でした。
 
ここでも報告したかったのですが、なにぶん時期を逸してしまい…島の夕日でご勘弁を。
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12月は地元中心に動きましたが、年明けは大移動の日々となりそうです。
2月にはまた島での仕事も予定しています。
 
今日で本年の現場も終了、無事に年を越せる見込みです。
ここを見てくださるレアな皆様もどうぞよいお年を!

歴史

この2週間、樹齢100年から200年以上の大径木を伐採する機会がありました。
いわる立木買いで神社の木を伐り出す中、そのままでは倒せないものを担当する会社のそのまた応援、伐採職人としての仕事です。

 
伐倒の支障になる枝を下ろし、トップカットした上で牽引しながら倒すという流れが主で、大型チェンソーが大活躍でした。
 
「根張りまで取ってほしい」など、元請である材木屋さんの要求に応じながら確実な伐倒をするために、どこにツルを設定するか?受け口の角度をどうするか?
それぞれ伐倒のデザインを考える。そして倒れるとすぐに造材のマーキングが始まり、まさにそこは樹木が材木、お金に変わる瞬間。独特の臨場感がありました。
 
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林内には古い大きな切株が点在しています。ある時作業をずっと見ているおじいさんがいたのですが、話によるとその古い切り株はそのおじいさんのおじいさんが伐採したということでした。
ずっと以前からそうやって利用されてきた歴史の中に、自分の仕事も刻まれていくのだなと、少し誇らしいような気持ちになりました。
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けた外れな材が出て行っても、その林にはもっとすごい木がたくさん残っています。
また何十年、百年すれば次の木も大きく育つでしょう。
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40年あまり前の切株には鉞の跡が。
何かの折には木が伐られ、また次の木が育ち、受け継がれてゆく林です。

レスキューWS

2日間、株式会社マルイチさんのご厚意でマーク・ブリッジ氏によるARレスキューのワークショップに参加させていただいて、「樹上で動けなくなってしまったクライマーをいかに安全に地上まで下してくるか」というテクニックはもとより、安全に対する考え方や取り組みについて、改めて気づかされました。

レスキューについて数年前から練習に取り組んだりしてはいましたが、実際日々の現場で十分な備えができていたかというと中途半端なままでした。
 
今回少人数でマークさんとひざを突き合わせるようにしてディスカッションする中で、作業にヘルメット着用が当たり前であるように、車の運転でシートベルトを使用するように、チェンソープロテクションパンツを履くように、クライミングやリギングシステムの設計にレスキューのシステムを組み込んでいく事が当然となる。…ということがはっきりしてきました。

安全装備に関して過渡期を過ごしてきた僕らは特に、みんな初めはめんどくさかったりしたわけですが習慣になればそれ無しでは心もとない…という経験をしてきました。

これからはレスキューを念頭に置いた現場づくりをしていきます。

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