« 造形 | トップページ | 剪定 »

森林整備

ごく小さい面積ですが、管理を任されています。
数年前に皆伐、コナラなどの広葉樹が植栽された地元共有林です。

Img_20140904_085100

去年まで共同の所有者で自力管理(下刈)をされていました。
しかし誤伐が多かったり、斜面での作業に困難を感じたり、だんだん手におえなくなってきてしまいました。
従来の林業的なやり方では苗木以外を刈払うという方法です。
しかし植栽されたコナラの多くがシロスジカミキリと思われる穿孔虫の被害を受けていて半枯れ状態で、苗木以外を刈払っていてはまともな山にはならないでしょう。
実生や萌芽をうまく育てていく方が合理的です。幸いコナラ、ヤマザクラ、ソヨゴ、エゴノキ、マユミ…イロイロと勢い良く生えてきています。最大勢力はヌルデ、タラノキ等の先駆種です。針葉樹もスギ、ヒノキ、アカマツ、カラマツなどが見られます。
大きな声で言えませんが、植える必要などなかったのです。
「桜などの花を楽しめるような」…生産目的よりは憩いの場としての山を作るのが所有者の意向です。
元々ヤマザクラがよく見られるところですので、それらの植栽木と萌芽したヤマザクラを中心に色々な樹種を織り交ぜて育てることにします。
萌芽更新したものは絡み枝を剪定する程度、大きくなりすぎるヌルデや絡みつくフジは優先的に伐ります。やることは細かくマニアックで、やった後もゴチャゴチャです。ゴチャゴチャのまま管理します。
例えばスギヒノキも
Img_20140906_110829
ススキの株の中にスギを発見。その頭の上をサラっと刈っておきます。
Img_20140906_111255
こちらも実生のヒノキ。密集して被さっていたエゴノキとコナラの枝を払ってこの状態。
もう少し全体に樹高が伸びて競合が厳しくなるまでは、過保護にならない程度の手助けで育成樹をあまり絞り込まず、「ヤッタ感」の出ない感じで行こうと思います。
オマケです。
Img_20140906_114204
こちらはすぐ近くの林。ここ数年でマツ材線虫病、いわゆる松くいでアカマツは壊滅的ダメージを負ってほぼ枯れてしまいました。しかし光の入った林床は豊か。
もうアカマツが優先する時代は終わりです。
安全のために枯損木を伐る事になりますが、今後が楽しみな林です。
Img_20140906_114238
実は林業的ポテンシャルも高いのです。

« 造形 | トップページ | 剪定 »

コメント

そんな風に自由に林地を設計できる仕事は、楽しそうですね。
お金を貰うための作業でそんな事をしたことはありませんが、
私には自分名義の植栽地が2、3反あるので、かってな施行をしていますよ。
検査に通らないので、完全無給ですがね。(笑い)

gotoれす さん、補助金フリーは自由で楽しいですね。
思ったより手間が少なく済んで収入も少ないわけですが、継続的にやっていけるのは幸せです。

今のところ唯一の山仕事がコレです。

はじめまして401mamといいます。毎回ブログを拝見させてもらってます!
補助金に嫌気がさして3月末で森林組合を退職しました。
補助金なしだと制約がなく自由に施業できるのでいい山できますね。
私も1町歩ぐらいそういった山欲しいですね!

だんさん、
チャレンジしてますね~
 一見テキトウで大雑把なようだけれど 実は よく観察することが求められる施業ですよね!
傍目にも 見栄えは良いとは言えないから 雑音が聞こえてきそうですし・・・。
  
  >植える必要などなかった・・・・日本はこれができる!

所有者の意見に沿いつつ 森の潜在力も引き出していく姿勢を感じます って 言いすぎでしょうか。


わが県の水源林施業では今、 下層植生保護の観点から 間伐前の除伐について 極力必要最低限にすることが推奨されているんです。つまり間伐工に割増がつく仕組み。
でも言うは易し、行うは難しで 先が見えないアオキビッシリの人工林を除伐なしで間伐をするのは 困難を伴いますから実行が進まない。 でも、だからと言ってダメ出しして背を向けるんじゃ NOがないと思うんです。
大事なのは 大きなあるべき姿・方針があって 今はできなくても なんとか少しでも それに沿っていこうという しなやかな姿勢が施主や施業者に求められると思うんです。 どうしたら できるかを考えれば あらたな施業法だって きっと出てくると。  まあ信じて どローカルなところで なんだかんだ動いてるんですけどね (^◇^)


追: 新知見ましたよ (^.^)/~~~

401manさん、コメントありがとうございます。
出来杉さんちでちょいちょいと…ですよね。

補助金も使うことができれば良いのですが、補助金に使われるようになってしまっては弊害ばかりが増えることになってしまいますね。

これから造園業とのこと。がんばってください。

'e'さん、まいどです。
施業というほど大したことではないんです。規模が小さすぎますし。
趣味の延長みたいなもので、ただ手に負えないほどのジャングルにならないよう、あくまでも人の管理の及ぶ中で、緩~く誘導していこうと、まあそんな感じです。
そこから経済的価値を生み出せば林業になりますし、産物を利用すれば里山としての価値も出てくるでしょう。

今はまだ林業未満、「山を剪定」ですね。来春タラノメくらいは採れます。(笑)


間伐の話は、視界を確保するためとか、作業に邪魔なものは伐っていけば良いと思いますけどね。
伐倒すれば必ず潰れますし。アオキを保護してもその下が暗くなるだけです。意味も無くなんでも伐るのをやめるだけでもずいぶん違ってくると思いますよ。

まあ伐倒木のすぐ脇に生えている木が間伐の恩恵をもっとも受けるので、それが育てたい木の場合は多少窮屈な思いをしても傷つけないよう作業しますが。そこらへんは気持ちです。

おはようございます。
だんさんのおっしゃる通りです。補助金漬けで補助金を使うための施業になっている
某組織みたいに抜け出せなくなりますからね。

そうです。ちょいちょいと顔出してます。だんさんとこにもこれからちょいちょいと顔出し
ますんでよろしくお願いします。

造園業も勉強になりますよ。今まで木材としてた切っていた樹木が、剪定をして見る
物になり視点が広がります。

あと知っているかもしれないですが下記ブログをやっていますのでよかったらどうぞ!
中身は薄いですが。

Tree Survice http://blog.livedoor.jp/treeservice/


あまり補助金の悪口を言ってはいけません。(笑)

現実には皆さんそれで生活しているのですから。
自分でヤレることを、やればいいだけですよ。

gotoれすさんはじめまして。

確かにそれで生活している人いますからね。

だんさん、

   >意味も無くなんでも伐るのをやめるだけでもずいぶん違ってくると思いますよ。

まさに そうだと思いますよね。
必要なところだけ やればいい・・・・・んだけど。
でも これまで ずっとやってきたやり方が変わるということに
人って けっこう抵抗しますよね。 それもやる前に。

それから施業方法だって 併せて変えていかないと。
目標林型を見据えて パターン化した後工程の意味を見直す必要があると思います。
意識も規則も良い方向に変わっていけばいいなーって思ってるんですけどね。

ところで この前の現場も次の現場も 実は除伐なんです。 それも見通しすっきりの完全除伐という
この現実・・・・やっぱり施主の意向がありますからね。 (;_;)/~~~

gotoれすさん、僕は補助金「を」食べるくらいならやめた方が良いかなと思い一抜けしました。もちろんもっとやりたいことがありましたし、人には強要しません。

やはり森林は多様ですから、作業でなく結果に対して補助金を使えるようにしないと、目的と作業のミスマッチは解消できないでしょうね。

eさん、除伐も下層がしっかり生える場所であればすぐに回復しますから、それほど問題にならないと思います。
某多シカ村のようにシカ密度がハンパない土地では山の自殺行為となってしまいますが。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 森林整備:

« 造形 | トップページ | 剪定 »