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復活

日々、滅入るような現場に通っている。
車で悪路を走り、さらに荷物を背負って30分ほど歩いてやっとたどり着いた先には、造林地としてはほぼ壊滅状態の「元」ヒノキ林。

約35年生、20年ほど前の熊剥ぎに加え、ツルに巻かれて変形し、雑木に被圧され、地理的に搬出条件は非常に悪い。木材生産の見込みは無い、と言われても仕方ないだろう。

Ncm_1146 Ncm_1148

そこで発注される除伐・間伐… 何も考えずにヒノキを残して広葉樹を伐ってしまえば山は終わりだろう。それなりにヒノキ林の体裁を整えつつ、バランスよく広葉樹を配置。難しい作業になってしまう。

そんな中で伐った1本のヒノキに注目した。

Ncm_1149

外から見ると熊剥ぎから幹がほぼ腐ってしまった不良木だが、年輪をよく観察すると、樹皮を剥かれた時わずか1cmくらいの幅で残った所から20年かけてひょうたん型に盛り返した様子が見て取れる。
この断面形状ならそれなりの強度も確保できている。このまま無事に成長できたとすれば、植物としては瀕死状態からの復活ということになるだろう。

やはり自然は人間の価値観のはるか上の存在だ。

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