« 硬化 | トップページ | Hygiene kit »

安全管理

今年は班で労災が相次ぎ、半年の間に4人のうち2人が現場を離脱するという異常事態になってしまった。

1件はなんでもない緩斜面で落ち葉に隠れていた細い枯木を土踏まずで踏んで転倒し、その拍子に骨折というなんともやりきれない事故。防ぐ方法はいくつか考えられるものの、運というものも大きく作用している。その後怪我の治りが悪く、復帰できずにいる。

もう1件は指示を無視して禁止作業を行い失敗、伐倒木の下敷きになるというあってはならない事故。…と書けば一方的に被災者に非があるということになるが、それでも管理責任は確かに存在する。
今回の場合、一言で言えば「不適格な者を危険な作業に従事させ続けた末の事故」ということになる。
 
厳しい言い方になってしまうが、適・不適はやはりある。うまく出来なくても、意識が変われば…、努力すれば…、と、誰しも思ってしまう。それが情というもの。純粋に技術的なことであれば、それでも何とかなるかもしれない。大器晩成ということもあるだろう。
しかし、安全管理者としてはもっとドライにそれぞれの資質を見極め、情に流されることなく判断する必要があった。幸いにも怪我の程度は深刻ではなく、時間がかかっても完治が見込まれる。しかしこのまま復帰させれば、せっかく拾った命をどぶに捨てることになってしまうだろう。それだけは避けなければいけない。
 
ここで具体的に詳細を説明することは出来ないが、彼には本人の努力だけではどうしようもないような、もっと根本的なところで山林での作業に適さない性質があった。それを理解しないまま指導を繰り返してきたことは、盲目の人に対して「もっと良く見ろ。」と言い続けるような、不条理な事だったかもしれない。
 
これまで指導してきた事に対する喪失感と反省、次へのステップ、様々な思いが入り乱れる年の瀬になった。

« 硬化 | トップページ | Hygiene kit »

コメント

だんさん、

その後 お二人の状況はいかがでしょうか
すでに回復していることを期待しつつ。

それにしても 4人中 二人が離脱とは堪えますね。
仕事は待ってくれませんから いろいろと苦労されていることと推察いたします。

少ない人数の中で 自分が思うような管理や指導をしていくことは
なかなか難しいことだと思いますし、また別の問題を惹起することもあるかもしれません。
山の仕事は 人材が豊富というわけではないですから。

もし パーフェクトな対応が難しいのなら 
その場で取り得る手段で 腹を括る・・・しかないかなと思うんですよ。
まあ 括ってそれでどうするのか・・が問題なんですけどね。
とにかく 前にいかないとね。

eさん、ありがとうございます。
二人とも、日常的には問題なくすごしています。

いろんな意味で、今回失ったものは大きいです。
でもどうしたって過去には戻れないわけですから、
勿論前に進みます。

だんさん、
安全管理に気をつけられていたのに、不測の事態が起き、気落ちされたと思いますが
完全に人を管理することは、不可能です。ただ事故の確立を減らすことしか出来ないと思います。
ある方が、大人なら事故は、ある意味自己責任でやるからと言う思いで行動される者がいると、
万一事故が発生した場合、その人を指導管理した人に心の傷を残すので、指導される者は慎重な行動を
求められる事を述べておられました。 管理者の気持ちを理解するセンスが無い方も居られると思います。
だんさんが言われるように、いくら指導しても性格上その仕事が不向きな人は現実には存在します。
人間的に悪いわけではないのですが、性格上、向かない仕事では常に危険があると思います。

フクロウさん、今回の件は僕の目指す方向性としては最悪の出来事ですが、同時に幸運でもありました。
自身の未熟さを知り、勉強になったなどと言える怪我の程度で、本当の意味での最悪ではありませんでした。
組織は規制を強める方向で、管理の質として悪い流れになりつつあります。
しかし当事者として大きな事は言えなくなってしまいました。
また一から地道に信頼回復するしかありませんね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 安全管理:

« 硬化 | トップページ | Hygiene kit »