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2012年9月

接地

接地丸太の玉切り競技というのがWLCにはある。
実際の現場ではもちろん競技のようにはいかず、状況はもっとシビアだ。

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たとえば石だらけの斜面で元をはねる。
少しでも石に触れればソーチェーンは刃でなくなってしまう。
刃でなくなるということは、チェンソーは役に立たない。
役に立たないチェンソーを持ったチェンソーマンはただの丸腰の人。
ただの丸腰の人は現場では戦力外。
伐採と集造材が同時に進行する現場ではすべての工程にブレーキをかける事になってしまう。
一本のソーチェーンで2度も石を切れば、目立て直しの時間など、ソーチェーンのコストは倍以上、
突っ込み切りの出来ないチビたカッタが残るだけ。
はっきり言って直す価値はないと思っている。

刃を傷めないということはチェンソーマンにとって非常に重要な義務になる。
もちろん、そんなリスクは避けて集材後に土を掃除してからという選択肢もある。
今回は色々な状況から、山で造材を行う前提で考えてみる。

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まずは地面に当たる心配のないところまで伐る。

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そしてクサビを深く打ち込む。

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十分に伐り込めていれば、薄い辺材を残してブロックをはがすことが出来る。
ここから、残った辺材をはつって外皮だけを残す。

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切り離した辺材。

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完了。

チェーンオイル考

現在、わが班では2種類のチェーンオイルを使用している。
スチールブランドのデラックスクリーンとヤナセトリプルE。

デラックスクリーンは水溶性の鉱物油で、安定した性能と衣類の汚れ落ちが良く、満足している。

トリプルEはさらに洗浄性が良いものの、トラプルが出て使用は限定的になっている。
スチールMS200、MS260、ゼノアG37~、G42~、こがるミニで使用した。

260はタンク内部の塗装が剥がれるが、それによる二次的なトラブルはなく好調。
200はしばらく停止した後の最始動時、ポンプがエア噛みしてオイルが出ず、
潤滑を確認せずに切削を始めてしまうとオイル切れしてチェーンが張り付くというトラブルが時々起こった。
粘度の低さとポンプ容量の少なさがわざわいしていると考えられる。

37および42は、200と同様のトラブルに加え、無理に空回ししていると高温によると思われる二次的なトラブルで
ポンプのウォームギア破損、テンショナーのギア噛み合わせ不良が発生した。
二次的トラブルは真夏になって相次いだ。

そしてこがるだけは低温による凍結以外にトラブルはなく、継続して使用中だ。
枝打作業ではオイル飛沫を頭からかぶることになり、植物性であること、汚れ落ちの良さがありがたい。
ただ、オイルが付着したヘルメット等を長期保管しているとカビが発生してしまった。
保管するときは洗い流したほうが良い。

過去に一度ハスクブランドの廉価版オイルを使ってみたが、あまりのギトギト具合に閉口してすぐにやめてしまった。
やはり普通に洗濯できる水溶性(界面活性剤入り)が良い。

トリプルEは機種による相性や良く分からないトラブルも報告されていて、
なかなか難しいというのが今のところの評価。
環境負荷の少なさと圧倒的な汚れ落ちの良さがあるだけに、少々残念だ。

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