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2011年1月

脱却

地下足袋は林業の象徴といっても良いだろう。
しかし近代化するにつれ、やはり時代に合わなくなってくる。
チェンソープロテクションの衣類に地下足袋というのは、
「スーツにサンダル」のようで、格好のよいものではない。
そろそろ脱却する時期かもしれない。

漠然とした思いはずっと持っていたものの、地下足袋に代わる機能的な履物がなかなか
見つからなかった。

しかし先日速水社長の退場発言と、マジカルフォレスター改良の情報を得て、
新型MF#004を購入して履いてみた。

現場は枝打ち、はしごが刺さらない凍結土、直立して地面に手が届くほどの急斜面。
厳しいコンディションではあるが、半日履けば足になじみ、問題なく作業できた。

あとは耐久性。とりあえず使い込んでみないと分からない。

欧米ではワーキングブーツが当たり前で、登山靴のような堅牢なものが使われているようだ。
まともな靴にマジックテープやファスナーは使われていない。
多少高価になっても良いものを作ってほしいと思う。

はじめからコストを下げるのではなく、いつかはこれを履いて現場に出たいと思わせるような、
思いっきり高機能な林業ブーツを作って、そこからそぎ落としていけばどうだろうか?

地下足袋は日本の気候風土に合った民族的な履物で、良いところはたくさんある。
足袋的ワークブーツなどあっても面白い。

禁止作業

林業における禁止作業について考えてみる。

やはり代表的なのは斜め伐りと元玉伐り。じつにこっけいだ。
全国で保育間伐従事者のほとんど全員がやっているのにやっていない事になっている。
管理者は現場で日常的に行われていることを承知でやってはいけないと一応言っておく。

そこにリスクは確実に存在する。だが通常の伐倒にもリスクは付き物で、
それを避けるために様々なテクニックが存在する。
元玉=危険=禁止というのは、
自動車=交通事故=運転禁止と同じレベルの思考停止状態だ。

必要な技術のための安全運転を考えなければいけない。
何がどう危険で、具体的にどのようにそのリスクを回避するか?
臭いものに蓋をするのではなく、正面から向き合わなければ事故は起き続ける。

作業者も、いつまでもアウトロー的な気持ちで投げやりな作業をしていてはいけない。
安全を確保しながら効率よく。そのために議論し知恵を絞らなければいけない。

自らの安全を犠牲にすることだけは、避けるべきだ。
必ず道はあるはずだから。

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