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2010年7月

引っ張り器

ロープ・プラー。日本製でもプラロックという製品がある。

チルホールなどのワイヤーロープを使うものからロープに切り替えてしばらく経つ。
チルホールも一応常備しているが、伐倒に使うことはほとんどなくなった。

my引っ張り器の変遷。

始めは班のやり方にならって0.5tのレバーブロック。
大きくなるに従ってT-7、T-16チルホールが登場した。
3m以上の高さにセットするときは当然ハシゴ。そして直引き。
折れた枝が降ってくる中ギリギリまで操作していた。

その次に導入したのがチルホールX-5。
ベテラン勢が引退した後はT-7,T-16が無いので、とにかく高さを稼いで仕事をこなした。
ハシゴ以上はスパー登高。後半スローラインでのワイヤーセットも行った。

そして現在はMaasdam Rope Puller 製品としての仕上げはかなり雑。
バリだらけなので、支障があるものは削って仕上げをした方がよい。
$49という安さだが送料が倍ほどかかるので、単品で購入するなら国内のショップの方が安い。

単に牽引するだけならチルホールの方が優れている。
ローププラーの強みは、スローラインと長めのロープを組み合わせる事による設定の自由度だ。

伐倒木に登ることなく、任意の高さにロープをセットすることが出来る。
高くセットすればより少ない力で牽引できるので、3/4t引きでもかなり使える。
登らないということは安全にもつながる。
例えば枯損木を牽引伐倒するとき、登らなくて済むのは安心だ。
また、かかり木の高い位置に後からロープを掛けて引き下ろすようなことも可能だ。

先日の変木も一切登らずに地上からロープをセットした。

対象木のどの位置にロープを掛けて何処にブロックをつけて、
最終アンカーを何処に設置するか?
ソフト的なことがより重要になってくる。

そしてもちろんそれを実現するための技術も。

最近は「チル&ハシゴの時代では考えられなかった」内容の作業が増えている。

10度下げ

あえてノーピクチャー。想像力を働かせてほしい。
BPチェンの目立てで、ヤスリの手元を10度下げるということがある。

これは突き詰めると結構難しいことなのだが…
そもそも標準の水平とはどういうことか?
垂直のバーに対してヤスリを水平にしても上刃に対しては水平ではない。
なぜなら上刃には、上刃逃げ角と上刃目立て角によって合成される角度がついているからだ。
先端より後ろが低くなっている。それはそれとして…

メーカーが指定する10度下げの理由として考えられるのは、
上刃に水平、1/5頭出しでヤスリを当てた場合、
カッティングコーナーのRとヤスリのRの関係から横刃目立て角が鋭角になってしまうので、
1/5より多くヤスリの頭を出して、横刃の目立て角を適正に調整しようとする意図。

「水平」のままヤスリの位置を上げると、上刃切削角が鈍角になり切れ味が落ちてしまう。

10度というのは便宜的で、本音は「ちょっこし」ということではないだろうか?

重要なのは横刃目立て角を適正に保つこと。
フック気味に目立てする人が多いように感じているが、
僕の考えはアンチフック。フックの刃で十分なエンジンパワーがあればゴリゴリと早く切削できる。
しかしそれは刃物としての切れ味ではない。振動が大きく、チェーン、バーに負担がかかり、早く消耗する。

理想はあくまでもスムーズな切削。直径5mmの小ボサでもタケでも、引っ掛かることなくサラサラと伐れるのが良い刃という考えだ。
そういう刃は当然キックバックを起こしにくいので、安全性にも優れている。

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