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10度下げ

あえてノーピクチャー。想像力を働かせてほしい。
BPチェンの目立てで、ヤスリの手元を10度下げるということがある。

これは突き詰めると結構難しいことなのだが…
そもそも標準の水平とはどういうことか?
垂直のバーに対してヤスリを水平にしても上刃に対しては水平ではない。
なぜなら上刃には、上刃逃げ角と上刃目立て角によって合成される角度がついているからだ。
先端より後ろが低くなっている。それはそれとして…

メーカーが指定する10度下げの理由として考えられるのは、
上刃に水平、1/5頭出しでヤスリを当てた場合、
カッティングコーナーのRとヤスリのRの関係から横刃目立て角が鋭角になってしまうので、
1/5より多くヤスリの頭を出して、横刃の目立て角を適正に調整しようとする意図。

「水平」のままヤスリの位置を上げると、上刃切削角が鈍角になり切れ味が落ちてしまう。

10度というのは便宜的で、本音は「ちょっこし」ということではないだろうか?

重要なのは横刃目立て角を適正に保つこと。
フック気味に目立てする人が多いように感じているが、
僕の考えはアンチフック。フックの刃で十分なエンジンパワーがあればゴリゴリと早く切削できる。
しかしそれは刃物としての切れ味ではない。振動が大きく、チェーン、バーに負担がかかり、早く消耗する。

理想はあくまでもスムーズな切削。直径5mmの小ボサでもタケでも、引っ掛かることなくサラサラと伐れるのが良い刃という考えだ。
そういう刃は当然キックバックを起こしにくいので、安全性にも優れている。

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コメント

同感です。
フックになってしまった時に出る振動がイヤです。
手にも機械にも悪い気がしていい気持ちがしないです。
あと、食いついていく感覚も意思に反して切り進んでしまう感じで扱いにくいです。
僕には軽く当てると振動無くスーッと入っていき、力を抜くと止まる、そんな刃が理想ですね。切削スピードは求めないです。
伐倒、造材の精度を重視するとそうなると思うんですが。

最近のオレゴンのチェンは刃の付け方が変わりましたよね。
平ヤスリでくちばしを大きくつけたような形状。
僕はあれが使いにくいです。食いつきすぎて離れてくれない。
何回か擦るとかなり良くなりますが。

まあ人それぞれ仕事も切る対象も違うので、最後は好みの問題なのかもしれませんね。

オバタさん、賛同ありがとう。
去年だったか?91VXを試しに一度だけ使ってみたのですが、
小径木なら早いけど、ガツガツして使いにくかったです。すぐに直しました。
そしたらカッタが小さくなっていくらも使えませんでした。
愛用のPMC3も新品は異様にフックで、直してからでないと実用に耐えません。
指定の目立て角も横刃75度でややフックです。
ここら辺はメーカーのスピード重視の姿勢が現れているのかもしれません。

やはり平ヤスリで「目立て角鈍角・切削角鋭角」のスムーズさを体感してから、
よりこの感覚が強くなりました。
細かいものを伐っても手前に飛んでこない、キックバックポイントを当ててもそのまま突っ込んでしまう、
そういう刃でないと繊細な仕事は出来ないですね。
キックバックしないでスムーズということは、切削の自由度が高まるということでもあるので、
突っ込みを多用するテクニカルな伐倒、造材にとても有利です。

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