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見える化

北欧スタイルの伐倒技術。
僕自身きちんとレクチャーを受けたわけではなく独学であるが、
入り口として、受け口、追い口の作り方について考えてみたい。

まずは受け口の斜め切りを先に行う。角度は約70°なぜそうするのか?

Ca3a0324 Ca3a0325
角度が立っているので、覗き込まなくても鋸道から切り終わりの位置がはっきり見える。
切りすぎる心配はない。

Ca3a0326 Ca3a0334
受け口の合わせ目、会合線がよく見える。
伐倒方向の確認も容易。右はほぼ同じアングルで従来の30°受け口。

Ca3a0327 Ca3a0335
追い口を突っ込む。会合線が見えているのでバーとの平行が見やすい。
下駄をあまり履かせないことで、より確実にツルの厚みをコントロールする。
右は同じく従来。受け口との関係が分かりづらい。

Ca3a0330
なぜ突っ込み?

追いヅルを残す事で、木が倒れる心配がない状態で
ツルを完全に作ることができる。

Ca3a0331 追いヅルを切り離す。

この木は伐倒方向に傾いているのでそのまま追いヅルを切っているが、
傾きが違えば楔をあらかじめ打ち込んでおく。

Ca3a0332
倒れ込んでもツルがまだ離れていない。

Ca3a0333伐根。

受け口の角度を大きくすることで、より長い時間伐倒木を
コントロール下に置くことができる。
仮に30°の受け口であれば、30°傾いた時点からツルが崩壊し、後は自由落下。
さらに受け口の水平切りを傾けることで、90°の受け口も可能。

従来方式は見えないところでチェンソーをコントロールする必要があり、
それは熟練しないと難しい。いや、しても難しい。
正確にコントロールするのは「芸」と言っても良い。

受け口の切り終わり位置、追い口、ツルの厚みのコントロール、
見えていれば簡単。芸は必要ない。合理的だ。

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コメント

ども(^^)
> 芸は必要ない。合理的だ。
 まさに技術という言葉の意味するところですね。
 だんさん、又してもぐっどじょぶ (o^-^o)

月光仮免さん、ありがとうございます。
芸事はどれだけ練習しても出来映えに個人差が大きく出ます。
どうも現状の伐木指導は芸に頼るがために不確実になっている気がします。

テキストに書かれたツルの形と強度、伐倒方向との関連も、
なんだか非科学的でよく解らない解説ばかりです。

どうしてちゃんと書かないんだろう?と思っているところに登場したのが
「TO FELL A TREE」でした。

今度は「受け口=伐倒方向≠伐倒目標」をテーマに考察記事を書きたいと思っています。
ただ言葉だけでは説明が困難なので、準備に時間がかかるかもしれません。

だんさん
北欧式伐倒方法の解説 ありがとうございます。
先日、だんさんにリクエストしてから 自分でもネットでいろいろ調べまして
アラアラについては情報を得ておりましたが
でもこのDFFの解説は その意味するところ、
このテクニックの本質を明快に示してくれていると思います。
(これは仮免さんも指摘されて、まったく同感です。)

自分の課題で言いますと、
この方法で矢を使ったときの手順というか状況に応じた対応テクニックについて
慣れていないので これから数をこなして習熟していきたいと思います。

無宿は やっぱり思うんです。
技術は後生大事に守るものではなくて
よりよいものを求めて進歩させるべきものだよなーって。 


 

無宿さん、追い口の切り方はすごくたくさんのやり方があります。
状況に合わせて、時にはひらめきで。いろいろ試してみてください。
「現場人」の次号では大きく取り上げるそうですから楽しみですね。

追いヅルの作り方、形が今までやったこと無いやり方で参考になりました。
これなら幅広い太さの木に活用できますね。
僕もたまに追いヅル伐りをやりますが更に使える場面が増えそうです。

ところで日本式は追いヅルを切り離すとき、斜めに伐り下ろすように教えますが何の意味があるんでしょう?

オバタさん、僕も斜めに切る意味の明確な答えは持っていません。
根張りを利用した場合は斜めのほうが切りやすいとか、誰かがそうしていたのをそのままテキストの絵にしたとか、そんな程度のことのような気がしますけど。

ただ、追いヅルを追い口より上で切ると、伐倒木にチェンソーを持っていかれる危険があります。
特にこの記事のような形に追いヅルを残してバーの腹で切ると、追いヅルの左右にコの字型のパーツができて、バーを掴まれてしまいます。下で切るほうが安全です。

だんさん、オバタさん、脇からごめんなさい。
 To Fell a TREE というジェフさんの本の p96が突っ込み切りのバーをそのままひいて追いツルを切る とか、いったん抜き出して外から切る とかの辺りを説明している部分なのですが、だんさんの説明のほうがより具体的で実証的だと思います。

 本については ⇒ http://pabllo.cocolog-nifty.com/kobikiya/2009/06/post-7847.html

 だんさんから初めてのコメントを貰った記事だった・・・かしら(^^;

オバタさん、13日の川越勉強会、楽しみにしてます。

月光仮免さん、本の説明では追いヅルを後ろから切るのは退避の時間と距離をかせぐためという感じでしょうか?
前提条件が「forward leaning trees」ということなので、追いヅルと矢の併用とか起こし木の追いヅル伐りとなると、本の内容だけでは対応できないですね。
p98の大径木でも追いヅルを残してやると、より安全にできると思います。

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